2017-05-01から1ヶ月間の記事一覧
本日はカラヴァッジオと彼の代表的な絵の紹介です。 カラヴァッジオ(1571年~1610年)はイタリアの画家で、バロック様式の先駆けの画家と言われています。 バロック様式とは主に17世紀に流行した画風で、劇的な明暗や肉体を豊満に描くことが特徴です。カラ…
今回はいつもと趣向を変えて、私の好きなドラマをだらだらと挙げていこうと思います。 何を載せようかと好きなドラマを挙げていったら、全てフジテレビでした。 昔はバラエティのイメージが強かったフジテレビですが、ドラマも強力なコンテンツだったと思い…
本日は、アラバマ物語(ロバート・マリガン監督 1962年 アメリカ)の紹介です。1930年代のアメリカ南部を舞台に、グレゴリー・ペック演じる弁護士アティカスが関わる裁判を通して、人種差別や不条理さを描きます。アカデミー賞の主演男優賞、脚色賞、美術賞…
印象派はモネやルノワール等の画家の作品で有名です。風景や市民の生活が彩り鮮やかに描かれており、単純に絵そのものを直感的に楽しむことができます。歴史や神話等の知識が不要なため、日本人にも親しみやすく、西洋絵画の中でも人気のジャンルです。 因み…
映画を見ると得をする(池波正太郎、新潮文庫)の書評です。鬼平犯科帳や剣客商売等の作品で知られる池波正太郎は、自分のことを映画狂(シネマディクト)と評するほどの映画好きでした。氏の映画に対する考え、鑑賞の視点、映画の効用等をまとめたものが本…
旅情(監督デヴィッドリーン 1955年 イギリス・アメリカ)の紹介です。キャリアウーマンの女性がヴェネツィアでのひとり旅中に、現地のイタリア人男性と恋に堕ちる映画です。主演はキャサリン・ヘプバーンです。 ストーリー アメリカで秘書をしている38歳独…
今回紹介する映画は「禁じられた遊び」(ルネクレマン監督 1952年 フランス)です。アカデミー賞名誉賞(後の外国語映画賞)を受賞しています。尺は1時間42分。 第二次世界大戦期のフランスの田舎を舞台に、少年と少女の交流を通して戦争の悲惨さを描いた映…
昨日の記事では「裸のマハ」を例に、裸婦画について触れました。 今回は、さらに裸婦画について掘り下げていきたいと思います。 ambf.hatenablog.jp 「裸のマハ」登場までは、画家は神話や宗教等にかこつけて裸婦画を描いてきました。単なる女性の裸婦画にな…
本日は、私の特に好きな作品である、スペインの画家ゴヤが描いた「裸のマハ」を紹介します。 ゴヤ「裸のマハ」 セクシーなお姉さんが横たわった、官能的な絵画ですね。これは18世紀末~19世紀初頭に描かれたと言われています。 この絵画の最も特筆すべき点は…
先日、映画「アンタッチャブル」を見てきました。1987年のアメリカ映画です。 ストーリー 禁酒法時代のシカゴは、アルカポネとその子分のギャング達に牛耳られていました。シカゴを浄化するために、カポネ逮捕に奮闘する捜査官チーム「アンタッチャブル」と…
当たり前の話ですが、現在、私たちが美術館や書籍等で見ることのできる西洋絵画の殆どは、画家が描いたものです。主体Aが画家に作品の制作を依頼し、画家は報酬を受け取ります。 仕事ですから、画家は自分の描きたいテーマを自由に描けるわけではありません…
招かれざる客(スペンサートレイシー監督 1967年)の感想です。 概要 白人女性と黒人男性との間の、人種差別に翻弄される愛を描いたアメリカ映画です。第40回アカデミー賞では10部門の候補となり、娘の母親役を演じたキャサリンヘプバーンが主演女優賞を獲得…
寛容論(ヴォルテール著 光文社古典新訳文庫)についての感想です。 本の概要 フランスの思想家ヴォルテールが、「カラス事件」を題材に、寛容であることの大切さを説いた本です。 カラス事件 1762年フランスのトゥールーズ市にてジャン・カラスが息子殺しの…