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Arts,Movie,Book,Foodでambfです。アラサー男子がアウトプットのために始めました。

美術

【西洋絵画】ゴッホ-(後半)絵画に込めた思い

ゴッホ(1853~1890)を紹介します。後半です。 ゴッホは風景を見たままに描くのではなく、自身の内面に抱える感情を風景に投影させて描きました。つまり彼にとって、絵を描くことは心情を吐露する手段だったように思えます。3つのトピックで彼の内面に迫って…

【西洋絵画】ゴッホ-(前半)初期の絵は暗かった等の意外な話

こんにちは。本日はゴッホ(1853年~1890年)を紹介します。 有名すぎる画家であり、1度では紹介しきれないため、前半と後半に分けて紹介します。今回は意外と知られていないことも含めて3つのトピックで紹介していきます。 次回の後半ではゴッホが絵画に込…

【西洋絵画】絵画を見ると得をする3つの理由

こんにちは。本日は池波正太郎の「映画を見ると得をする」になぞらえまして、絵画を見ると得をする理由について考えていきたいと思います。 これを機に、絵画に興味を持つ方が増えてくれれば嬉しいなと思います。絵を沢山載せましたので、それを見るだけでも…

【西洋絵画】クールベ-新古典派でもロマン派でもない、第三の道

少し更新が滞ってしまいましたが、今回はクールベ(1819年~1877年)を紹介します。 クールベは写実派(リアリズム)に属します。「写実」の名のとおり、見たものを見たままに描くというのが特徴です。 印象派以前の19世紀フランスにおいては、アングル等の…

【西洋絵画】ドラクロワ-ロマンを求める情熱の画家

先日は、アングルを紹介しましたので、今回はアングルのライバルとして紹介されることの多い、ドラクロワを取り上げます。 アングルは新古典派主義に属します。新古典派主義は古代ギリシャ・ローマ時代の美を理想とする立場です。これまでも評価されてきたこ…

【西洋絵画】アングル-19世紀フランス美術界の最高権威

本日はアングルとその代表作を紹介します。 アングル(1780年~1867年)はフランスの画家です。新古典主義に属します。 新古典主義と言えば、伝統や格式を重んじ、印象派のアンチテーゼとして絵画界に君臨していました。(因みに、ドラクロワ率いるロマン主…

【西洋絵画】ゴーギャン-南国の楽園に救いを求めた、破滅的人生

本日は、ゴーギャンと彼の代表作の紹介です。 サマセット・モームの「月と六ペンス」では、主人公の芸術家が安定した生活を捨てて芸術へ傾倒していく破滅的人生が書かれています。この主人公のモデルはゴーギャンだと言われています。 まさに、ゴーギャン(1…

【西洋絵画】ロートレック-パリの夜に生きる女性を描いた画家

本日は、ロートレックとその代表作の紹介です。 ロートレック(1864~1901)はフランスの画家で、後期印象派に分類されます。 フランス最古の貴族の出身ですが、血族婚を繰り返したために骨が形成不全となり、少年期の骨折をきっかけに足の成長が止まってし…

【西洋絵画】カラヴァッジオ-バロック様式の先駆者は殺人犯

本日はカラヴァッジオと彼の代表的な絵の紹介です。 カラヴァッジオ(1571年~1610年)はイタリアの画家で、バロック様式の先駆けの画家と言われています。 バロック様式とは主に17世紀に流行した画風で、劇的な明暗や肉体を豊満に描くことが特徴です。カラ…

【西洋絵画】印象派隆盛のきっかけとなった3つの理由

印象派はモネやルノワール等の画家の作品で有名です。風景や市民の生活が彩り鮮やかに描かれており、単純に絵そのものを直感的に楽しむことができます。歴史や神話等の知識が不要なため、日本人にも親しみやすく、西洋絵画の中でも人気のジャンルです。 因み…

【西洋絵画】裸婦画の系譜

昨日の記事では「裸のマハ」を例に、裸婦画について触れました。 今回は、さらに裸婦画について掘り下げていきたいと思います。 ambf.hatenablog.jp 「裸のマハ」登場までは、画家は神話や宗教等にかこつけて裸婦画を描いてきました。単なる女性の裸婦画にな…

【西洋絵画】ゴヤ「裸のマハ」は西洋絵画史上初の○○

本日は、私の特に好きな作品である、スペインの画家ゴヤが描いた「裸のマハ」を紹介します。 ゴヤ「裸のマハ」 セクシーなお姉さんが横たわった、官能的な絵画ですね。これは18世紀末~19世紀初頭に描かれたと言われています。 この絵画の最も特筆すべき点は…

【西洋絵画】絵画の役割のざっくりとした変遷

当たり前の話ですが、現在、私たちが美術館や書籍等で見ることのできる西洋絵画の殆どは、画家が描いたものです。主体Aが画家に作品の制作を依頼し、画家は報酬を受け取ります。 仕事ですから、画家は自分の描きたいテーマを自由に描けるわけではありません…